パソコン会計とは、基本的には会計帳簿の作成という作業をパソコンで行うことです。
いまや、会計ソフトの普及により、パソコン会計で自ら経理作業を行うこと(自計化)は、当たり前の時代になりつつあります。
パソコンショップや家電量販店に行っても、非常に多くの会計ソフトが並んでいますので、その中から自分に適した会計ソフトを選ぶというのは、経理とパソコンの双方の知識がないと難しいかもしれません。
どのメーカーの会計ソフトでも、基本的機能はすべて備わっていますので、あとは、簿記を知っている方が使用するか、そうでないかという点が重要なポイントになります。
簿記を知っている方が使う場合には、いかに速く入力できるかがポイントになりますが、逆に簿記を知らない方にとっては、いかに簿記の知識がなくても帳簿がつけられるかということがポイントになります。
例えば、「弥生会計」は、簿記が分からなくても帳簿付けができるという点に主眼をおいて開発されていますので、簿記の知識がない方には、伝票入力の際の科目入力の方法と仕訳辞書機能に優れた弥生会計がお勧めです。
また、「会計王」も同様の機能と操作性を備えた会計ソフトです。
なお、個人事業者の場合、法人向けの会計ソフトでは機能が多く、個人事業者にはあまり関係のないものが多いため、個人向けに開発された「やよいの青色申告」や「みんなの青色申告」をお勧めしています。
以上、パソコン会計に関してその利便性を述べてきましたが、最近では「クラウド会計」も普及しつつありますので、会計ソフトの選択肢はさらに広がっています。
いずれにせよ、実際に使ってみて自分にとって使いやすいかどうか直感的に決めることをお勧めします。
会計ソフトを選ぶ3つのチェックポイント
①会計ソフトメーカーのサポート体制
会計ソフトの操作などでわからないことが発生した場合は、購入先のメーカーにサポート制度があれば教えてくれます。しっかりとしたサポートが受けられるかどうかは重要なチェックポイントです。
②会計事務所・税理士事務所のサポート
会計事務所・税理士事務所と顧問契約を結び会計・税務方面でサポート(記帳指導や税務申告)してもらう場合は、会計事務所・税理士事務所がサポートできる会計ソフトかどうかも重要なチェックポイントです。
③操作性(自分にとって使いやすいか)
同じ価格帯で同じ機能を備えた会計ソフトはたくさんありますので、メーカーが提供している「体験版」などを実際に自分で使ってみて、使いやすいか(操作性が良いか)どうかは重要なチェックポイントです。