一般的に、利益の方程式は「利益=収益(売上)-費用(経費)」で表されますが、利益を構成する要因である「収益(売上)」と「費用(経費)」をそれぞれ分解することで、下記の方程式になります。
利益=(売価×数量)-(原価×数量)-固定費=粗利益×数量-固定費
因みに、利益をG(Gain)、売価をP(Price)、原価(仕入)をV(Variable cost)、数量をQ(Quantity)、固定費をF(Fixed cost)、粗利益をM(margin)で表すと下記になります。
G=PQ-VQ-F=MQ-F
※上図は『利益が見えるMQ会計』(かんき出版)より引用
そして、上記の方程式から、利益を増やすには、次のような方法があることがわかります。
①P(売価)を上げる
②V(原価)を下げる
③Q(数量)を増やす
④F(固定費)を下げる
最もG(利益)に対して大きく影響するのがP(売価)です。
つまり、商品・サービスの値上げこそが、最大のGのアップにつながります。
次に、Gに影響を与えるのが、V(原価)を下げることです。
PがそのままでもVを下げれば、M(粗利益)が増えるので、当然Gも増えます。
しかし、Pを上げて、Q(数量を)増やすこと、また、Vを下げて、商品・サービスなどの品質を保つことは難しいのが現実です。
なお、Gに対する影響が最も小さいのがF(固定費)になります(例外的なケースを除く)。
Gを増やすには、経費削減に取り組むことも必要ですが、やはり、Mを増やすかQを増やすことに取り組むのが先決です。
※利益を増やす方法について学ぶなら、下記の書籍が参考になります。
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