記帳代行サービスとは?

 記帳代行サービスとは、記帳(会計帳簿の作成)作業を代行するサービスのことです。
 事業を行っている以上、取引が発生すれば、それを会計帳簿に記帳する作業が発生します。
 しかし、社内にこの作業を担当する者がいない場合など、記帳代行サービスを利用することになります。
 
 因みに、記帳代行サービスは、税理士事務所や会計事務所が請け負うケースが多いですが、記帳代行には特に資格などは必要ないので、記帳代行サービスを専門にしている会社も存在します。

 記帳代行サービスを利用することにより以下のメリットが得られます。

記帳代行のメリット

①自社の業務に専念できる

 金銭出納帳、通帳のコピー、請求書の控え、領収書・レシートなど必要なものを記帳代行業者に渡すだけで面倒な記帳作業に手間をかける必要がなくなり、自社の業務(営業・販売・製造など)に専念する時間を作ることができます。

②人件費を削減できる

 記帳作業をアウトソーシングすれば、新たに経理担当者を採用・教育する必要がなくなります。求める経理のレベルにもよりますが、経理担当者を雇うよりも、記帳代行サービスを利用したほうが安く済み、人件費を削減できる場合が少なくありません。

記帳代行のデメリット

 以上のメリットがある反面、記帳代行サービスでは、1カ月分の資料をまとめて代行業者に渡すので、できあがるまで数週間程度の日数がかかることがあります。そのため、その月の経営状況を把握することができるようになるまで、自ら記帳する場合に比べれて1カ月程度のズレが生じるケースがあります。つまり、リアルタイムで経営状況を把握できないというデメリットがあります。また、記帳をアウトソーシングし続けると、いつまでも帳簿を作成するノウハウが社内に蓄積しませんので、記帳代行サービスを利用することも含めて、自社にとって最も適した記帳方法を選択することが大切です。